この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!
第1章 プロローグ
「まりねちゃん……」
怯えの滲んだ柚留の声は小さくて、あたしは聞こえないふりをした。
柚留は両手をぐっとついて、両足を開いていた。しかも、身に付けているのは前がはだけた緑色のパーカーだけ。
ズボンも下着も全部脱がされて、あたしに恥ずかしい場所を、余すところなく晒している。
羞恥のせいか、露出した場所が多いせいで肌寒いのか、柚留は時々ぶるりと全身を身震いさせた。
「……も、もういい? 足閉じて」
「何言ってるの? ダメに決まってるじゃないっ! これからなのにっ」
「そんなぁ……」
柚留の、絶望的な顔。
あたしは机の上のスケッチブックとえんぴつを手に抱え、また柚留の体に向き直る。
「あれ?」
もう一度目を凝らす。柚留の体には、ある変化があった。
ふにゃりと垂れ下がって皮をかぶっていた柚留のものが、少しだけど大きくなっている。