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あたしに全部見せなさいっ!
第3章 オトコの研究法!?
前開きのパジャマ。ボタンに指をかけ、外す。一つ、二つ、みっ……。
ふいに柚留が身じろぎした。あっ、と思う間もなく、薄く瞼が開く。あ、起きた。
そっか、途中で起きる可能性とか考えてなかった。想定外の展開に、あたしもその場で固まる。
だけど柚留は、すぐには反応を示さなかった。ぱち、ぱち、ぱち。まばたきが三回。さらに右目をごしごしとこすり、二回まばたき追加。
そこにきてようやく。ぎょっとした顔で目を見開いた。
「わ、わああああっ」
「遅いわっ!」
薄目を開けてから何秒だっ!
相変わらずとろい柚留の反応に、自分の立場も忘れてそう突っ込んでいた。
「ま、まりねちゃん!?」
あたしの正体に気付いた柚留が、さらに大きく目を見開く。
「しーっ」
「んんっ」
大声で叫んだら、家族がびっくりしてとんできちゃうかもしれない。あたしはとっさに柚留の口を両手でふさいだ。