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あたしに全部見せなさいっ!
第3章 オトコの研究法!?
「騒いじゃだめっ。おとなしくしてっ」
こくこくこくっと小刻みに頷く柚留。
手のひらには温かい柚留の息がかかる。あたしは口を塞ぐ手の力を緩め、柚留にぐっと顔を寄せた。
「実はね、今日は柚留にお願いがあってきたの。柚留、この前あたしが漫画を描くことに協力してくれるって言ったよね?」
こくこく。
「あたしのためなら、どんなことでもしてあげたいって言ってくれたよね……?」
ん? 柚留がかすかに首をかしげる。
記憶の限りじゃそこまでは言ってないけれど、おっとりした柚留の性格だったら、ころりと騙されてくれそうだ。
「ね? 言ってくれたでしょ?」
さらにたたみかけると、少しだけ疑惑を浮かべた顔をしつつも、頷いた。
よし! 内心ガッツポーズをとる。
「ありがとーっ。 やっぱり柚留は優しいね」