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あたしに全部見せなさいっ!
第3章 オトコの研究法!?
柚留にとびきりの笑顔を向けながら、持ち上げることは忘れずに。
普通の人よりスリーテンポくらい遅い柚留の脳ミソがあれこれ考え始める前に、うんと言わせてしまえばこっちのもの。
あたしは急いで本題に入った。
「んで、その『お願い』内容っていうのはね、あたしが今回の漫画を描き終えるまででいいから、柚留の体を観察させてほしいの」
「んんっ!?」
柚留は観察!? って叫びたかったみたいだけど、がっつり口を塞いでいたためくぐもったうめき声にしかならない。
叫ばないでね、と念を押し、あたしは柚留の口元から手を離した。何度か大きく息を吸って、あたしを見上げる。
「何? 観察って? 何を? てかどこを? まりねちゃんの漫画って、び、びーえるでしょ?」
何かを察したのか、後半部分はごにょごにょと、さらに小さく声をひそめて問いかけてくる。