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あたしに全部見せなさいっ!
第3章 オトコの研究法!?
「そうよ。だからあたしじゃ厳しいの。男の子の体とか、よくわからないじゃん。体だけじゃなくて、いろいろわからないこといっぱいあるのっ。だから柚留に教えてほしいの。ね? いいでしょ? こんなの頼めるの、柚留しかいないんだよ。あたしに協力してくれるんでしょ?」
柚留の眉がハの字になる。困った時のよく見る表情。だけどそんな顔をしても、最後は必ずうんと言ってくれるのをあたしは知っている。
「……僕は何をすればいいの?」
ほーら、やっぱり。
「ありがとー柚留!」
興奮のあまり柚留の頭を抱きしめたくなる衝動を抑え、代わりに肩を掴んでゆさゆさと揺する。
これで! リアリティーのある男が! 描ける! のか?
具体的に柚留にどうするかとかは考えてなかったけど、逆に考えたらどうにでもできるということ。
「ちょっと待っててね!」
あたしは窓を飛び出し、また壁を伝ってダッシュで自分の部屋に戻った。