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あたしに全部見せなさいっ!
第6章 二十四時間発情中!?
「えー、ホントに? だったらなんで……」
言いかけたところで、また詩織のスマホが震える。
開いて、はい、出た、ニヘラ顔。
「か……」
「彼氏さんの補習が終わったのね。はいはい、行ってらっ」
最近週二くらいで詩織と昼を食べてるけど、だいたいこの流れ。読めるっつの。
「彼氏はいいもんよっ! あのね、こうやって季節の変わり目の、ちょっと肌寒い時とか、手を繋いでくっついてるだけで身も心もあったかく……」
「わかったわかった、いいから、早く会いに行ってあげなよっ」
ついでに。
三次元の男の良さを、毎回一個か二個語ってから行くのも習慣になりつつある。
変わらず詩織は、あたしに彼氏を作らせたいみたい。
もう、いらないのにー。
お弁当を片付けて、教室を飛び出していく詩織。
くっついてるだけであったかい。それは知ってる。だって、柚留に触れてる時あったかくて、心地良かったからーー。