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あい、見えます。
第10章 見える世界




■見える世界




都会の歓楽街の一角。8階建のビルの7階に、その店がある。
Jazz Bar 『Dance』。
フロア直通のエレベータに乗り込んだ2人は、”7”のパネルを押して、小さな箱に揺られた。



佐々木の腕に指を絡めながら、遥は、この、大人で温かい恋人の、優しいエスコートに、密かに喜びを噛み締めていた。

―――今度、佐々木さんの作るカクテル、飲んでみたいです

あれから1週間もしない内に、佐々木は家で作れるカクテルを、遥にご馳走してくれた。

その時、彼自身が働いているバーの話を余りに楽しそうにするものだから、酔いも手伝って、「そのバー、行ってみたいな」と強請ってしまったのだ。

その場では何も返事をしなかった彼だったが、数日前に、一緒に行こうと誘われて、今、共に『Dance』に足を踏み入れようとしている。







「遥?」

「うぅん」



緊張して、無意識に指に力が入ってしまったらしい。

佐々木の伺うような声に首を振った。

微かな振動で、エレベータが止まったことが分かる。



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