この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あい、見えます。
第8章 見せて、触れて


貸してもらったTシャツを脱がされて、ジャージも足から引きぬかれて。


そうして生まれたままの姿になり、仰向けに横たわる自分の身体を跨ぐように、


佐々木が太腿の辺りに膝立ちになったのを、シーツの動きで感じ取る。


見られているのか、見えているのか。


見えているなら、自分は、どんな顔をしているのか。


彼に、どんな風に見えているのか。


不安で自然と胸元を庇う身体に、佐々木の柔らかい声が降り落ちる。


「緊張、してますか?」


穏やかな声を聞くと、不思議と呼吸が楽になる。


胸を叩く心臓の音が、少しだけ和らぐ気がする。


目を閉じて、乱れかけた鼓動を落ち着けながら、小さく頷いた。


「……」


吐息が、聞こえた。


直後、「右手を」という声と共に、右の手首を包まれて、持ち上げられる。


佐々木の左手は、決して性急さを感じさせない流れで、遥の右掌を導くと、彼の胸元に押し当てさせた。


「……ぁ」


いつの間にか、佐々木の上半身は裸だった。


驚く遥の指先は、だが、もう一つの驚きも彼女に伝えてくる。


(早い…)


佐々木の鼓動が、トクントクンと少し早いスピードで脈打っている。


身体が、ふわりと熱くなった。


顔が赤くなったのかもしれない。


佐々木が息だけで笑ったから、そう思った。





「私も、緊張してます」





だから安心して、と告げられて、答えを絡めとられるように、再び唇を塞がれる。





/110ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ