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テンプテーション【完結】
第3章 囲い込まれる野良猫
*
ゆさゆさと身体を揺すられて、私はぼんやりと意識が浮上してくるのが分かった。
「真白、そろそろ準備をして出掛けよう」
「……ん?」
貴博さんの声がした後、肩口に柔らかな感触があり、ちくりと痛みが訪れた。
「え……?」
「真白の肌、白いな。キスマークがついた」
そう言って貴博さんは何度か私の背中に唇を這わせ、吸い付いていく。
「背中なら服の中だし、見えないよな」
「そういう問題では……! あんっ」
「ほら、真白。頑張って起きて、シャワーを浴びておいで」
そう言われて起こされたけど、ちょっと待って! 私、裸だし! しかも起こそうとして、キスをしているのだろうけど、甘くけだるい感じがさらに強くなるから止めて欲しい。
とそこでどうして裸で寝ているのかを思い出して、かーっと全身が熱くなってきた。
「あ、照れてる」
楽しそうな貴博さんの声に私は振り返り、伸びてきた手を軽く叩いた。
「もうっ、止めてください!」
「あぁ、それ。かわいいなあ」
「かわいくともなんともないですから!」
まとわりついてくる手を払いのけてベッドから降りようとして、腰に力が入らなくて崩れ落ちてしまった。
なんですか、これ。
「あー、やっぱり腰に来てるよな」
後ろから貴博さんがせまってきたので焦って逃げようとしたけれど、身体が思うように動かない。
とにかくけだるいの一言に尽きる。
「真白、むちゃくちゃ乱れてたもんな」
「だっ、だれのせいでっ」
「俺」
貴博さんは楽しそうに笑うと私の身体をバスタオルでくるみ、身体を支えてくれた。
「少し長めにお風呂に浸かってくるといいよ」
そう言って貴博さんは私をお風呂に連れて行ってくれた。
湯舟に浸かるのも大変だったけれど、少しずつこわばりが取れてどうにか動けるようになったようだった。
初心者相手にもう少し手加減を覚えて欲しいものよね。
へろへろになりながらもお風呂から上がると、貴博さんが待機してくれていた。すごく恥ずかしい。
だけどバスタオルで私の身体を巻き取り、水分を取って全身に優しくボディオイルを塗ってくれたりと甲斐甲斐しく世話をしてくれているのを見ていると、文句が言えなくなった。
「こうやって手入れをしておけば、また後で気持ちがいい真白にたくさん触れるからね」
と恥ずかしいことを口にする貴博さんに頭を抱えたくなった。
ゆさゆさと身体を揺すられて、私はぼんやりと意識が浮上してくるのが分かった。
「真白、そろそろ準備をして出掛けよう」
「……ん?」
貴博さんの声がした後、肩口に柔らかな感触があり、ちくりと痛みが訪れた。
「え……?」
「真白の肌、白いな。キスマークがついた」
そう言って貴博さんは何度か私の背中に唇を這わせ、吸い付いていく。
「背中なら服の中だし、見えないよな」
「そういう問題では……! あんっ」
「ほら、真白。頑張って起きて、シャワーを浴びておいで」
そう言われて起こされたけど、ちょっと待って! 私、裸だし! しかも起こそうとして、キスをしているのだろうけど、甘くけだるい感じがさらに強くなるから止めて欲しい。
とそこでどうして裸で寝ているのかを思い出して、かーっと全身が熱くなってきた。
「あ、照れてる」
楽しそうな貴博さんの声に私は振り返り、伸びてきた手を軽く叩いた。
「もうっ、止めてください!」
「あぁ、それ。かわいいなあ」
「かわいくともなんともないですから!」
まとわりついてくる手を払いのけてベッドから降りようとして、腰に力が入らなくて崩れ落ちてしまった。
なんですか、これ。
「あー、やっぱり腰に来てるよな」
後ろから貴博さんがせまってきたので焦って逃げようとしたけれど、身体が思うように動かない。
とにかくけだるいの一言に尽きる。
「真白、むちゃくちゃ乱れてたもんな」
「だっ、だれのせいでっ」
「俺」
貴博さんは楽しそうに笑うと私の身体をバスタオルでくるみ、身体を支えてくれた。
「少し長めにお風呂に浸かってくるといいよ」
そう言って貴博さんは私をお風呂に連れて行ってくれた。
湯舟に浸かるのも大変だったけれど、少しずつこわばりが取れてどうにか動けるようになったようだった。
初心者相手にもう少し手加減を覚えて欲しいものよね。
へろへろになりながらもお風呂から上がると、貴博さんが待機してくれていた。すごく恥ずかしい。
だけどバスタオルで私の身体を巻き取り、水分を取って全身に優しくボディオイルを塗ってくれたりと甲斐甲斐しく世話をしてくれているのを見ていると、文句が言えなくなった。
「こうやって手入れをしておけば、また後で気持ちがいい真白にたくさん触れるからね」
と恥ずかしいことを口にする貴博さんに頭を抱えたくなった。