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テンプテーション【完結】
第3章 囲い込まれる野良猫
 かっ、仮押さえっておっしゃってませんでしたか?
 なんかもう、次元が違いすぎてくらくらしてきた。お金ってあるところにはあるのね……。
「今、二人が住んでいるあのマンションの部屋、立地、間取り、住み心地は気に入ってるみたいなんだが、少し古めの物件だから引っ越したがっていたんだよ」
 一度だけお邪魔したことがある部屋を思い出す。
 とても居心地のよいお部屋だった。立地も確かにすごくいいし、あれ以上の物件ってそうそうないわよねえ。
「マンションを買ったのはいいけど、今のあそこと比べたら利便性が悪くなるからどうしようか悩んでいたところみたいなんだ」
 そんな話をしているうちに目的のマンションに到着した。
 ここまで来る間に周りを見ていたけれど、駅からも近いし、スーパーもあった、コンビニもある、会社へは歩いて十分くらいかなあ? といった場所。
 ここに来るまでは周りは同じようなマンションが建ち並んでいるので慣れないうちは迷子になりそうと思ったけれど、マンションの外観を見て、それは杞憂に終わった。
「わぁ……!」
 周りのマンションも綺麗な外観だけど、ここは他のと一線を画していた。エントランス周りには立派な竹が生えていて、敷石は丸石が埋め込まれていた。
 こういうマンションのエントランスってガラス張りのところが多いけれど、ここは大きな檜の扉がついていた。
「今はまだいませんが、二十四時間体制で管理人が常駐します」
 多島さんは檜の扉を引いて開けてくれて、私たちを中へ促した。
「ここが管理人室になります。そしてこちらが宅配ボックスです。不在の場合でも、ここに荷物を入れておいてもらえます。冷蔵、冷凍の宅配ボックスは管理人室内にございます」
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