この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
テンプテーション【完結】
第3章 囲い込まれる野良猫
冷蔵庫からペットボトルを取り出してコップに水を入れて飲んでいると、貴博さんが上がってきた。
「俺も水が欲しい」
「それなら、ちょっと待ってくださいね」
新たにコップを出そうとしたら、私の飲みかけのコップを上から抜き取り、残っていた水をごくごくと美味しそうに飲み干してしまった。
「お代わり」
「……はい」
私が戸惑っているのが分かったようで、貴博さんは不思議そうに首を傾げた。
「どうした?」
「いえ……その、私が使ったのでいいのかなと思って」
「別にいいけど、なにか問題でもあった?」
「問題というわけではないですけど、人が使った食器を洗わずに使うのって抵抗ないのかなと思いまして」
「そういうことか。真白が使ったものだったら別に問題ない。というか、むしろ嬉しい」
戸惑いの表情を向けたら、貴博さんは困ったように眉尻を下げて私を見た。
「嫌だった?」
「嫌というか……困惑しています」
「嫌でないのなら別にいいと思うよ。洗い物が増えるのもなんだし」
貴博さんがコップを差し出してきたのでお水を追加してあげると、美味しそうにまた飲み干した。
「俺も水が欲しい」
「それなら、ちょっと待ってくださいね」
新たにコップを出そうとしたら、私の飲みかけのコップを上から抜き取り、残っていた水をごくごくと美味しそうに飲み干してしまった。
「お代わり」
「……はい」
私が戸惑っているのが分かったようで、貴博さんは不思議そうに首を傾げた。
「どうした?」
「いえ……その、私が使ったのでいいのかなと思って」
「別にいいけど、なにか問題でもあった?」
「問題というわけではないですけど、人が使った食器を洗わずに使うのって抵抗ないのかなと思いまして」
「そういうことか。真白が使ったものだったら別に問題ない。というか、むしろ嬉しい」
戸惑いの表情を向けたら、貴博さんは困ったように眉尻を下げて私を見た。
「嫌だった?」
「嫌というか……困惑しています」
「嫌でないのなら別にいいと思うよ。洗い物が増えるのもなんだし」
貴博さんがコップを差し出してきたのでお水を追加してあげると、美味しそうにまた飲み干した。