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テンプテーション【完結】
第4章 周辺がにぎやかすぎて困ります!
     *

 私は缶ビールを一本にしたけれど、貴博さんは二本目を開け、追加で出した冷凍の唐揚げをつついていた。
「そういえば貴博さん」
「ん?」
「さゆみちゃんが中本課長と結婚したって知ってました?」
 貴博さんは缶ビールを飲もうとした中途半端な格好で固まり、目をぱちくりしていた。貴博さんは缶ビールを口に運ぶことなく座卓に置くと、私の顔をじっと見た。
「……え? 森山さん、中本課長と結婚したの?」
「そうみたいですよ。今日の朝礼で発表がありました。てっきり貴博さんは知っているのかと思いました」
「……いや、今、初めて知った」
 貴博さんも知らなかったということは、さゆみちゃんはだれにも言っていなかったということか。
「それで和田部長に話を振ったとき、複雑そうな表情をしていたのか」
「あ、和田部長とはどうでした?」
 ずっと気にかかっていたことだったのでそう聞くと、貴博さんは苦笑いをした。
「出勤してきた真白の様子がおかしかったからどうしたのか心配していたけど、理由が分かってほっとしたと言っていたよ」
「え、私、そんなに挙動不審でしたか?」
「さぁ? どうだろうな」
 さゆみちゃんの件で動揺していたのだけど、出勤時から私はおかしかったの?
「良いタイミングなんだか、悪いタイミングなんだか」
「私的には良いタイミングですけどね。中本課長の陰に隠れて目立たないから」
 そう伝えると予想通り、貴博さんはしかめっ面をした。
「真白に変な虫が寄ってこないとも限らないだろう?」
「変な虫って……。私、貴博さん以外は嫌ですよ?」
 思ったことを素直に伝えると、貴博さんは私をきつく抱きしめた。いつの間に貴博さん、私の隣に来ていたのですかっ。
「そういうかわいいことを言ったら、今すぐここで押し倒したくなるだろう」
「や、それはちょっと!」
 この部屋、壁が薄いし、階下に響くしで結構気を使うのだ。ここで襲われたら、困る。
「真白」
 貴博さんは急にスイッチが入ったのか、むちゃくちゃ色気がだだ漏れな声で私の名前を呼んだ。
「朝から我慢していて、今ので限界を迎えた」
「え、嘘っ」
 貴博さんは部屋の片隅に折り畳んで置いていた布団の上に私を押し倒し、スカートの裾を少し乱暴にめくり上げ、ストッキングの上から割れ目に指を這わせてきた。
「あ……はぁ」
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