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テンプテーション【完結】
第4章 周辺がにぎやかすぎて困ります!
     *

 気持ちがよかったけれど、さすがに三回はきついです……。しかも明日も仕事だし。というより、今日はまだ月曜日。週末まで長い。
「貴博さんっ、そこに正座!」
「……はい」
 全裸に関わらず貴博さんはしゅんとうなだれて正座した。すごくおかしな光景で、妙な気持ちがわき上がってくるのは気のせいでしょうか。
 そう思いつつ、貴博さんを睨み付けると大きな身体を小さく丸めて申し訳なさそうに口を開いた。
「……ごめん、やり過ぎた。真白の中が気持ち良すぎて、つい」
「…………」
 正直なのはいいんだけど、正直過ぎるのもどうなの?
「悪かったってすごく反省しています……」
 しょんぼりとしている貴博さんを見ているとやっぱり犬だよなぁと思う。怒られるのが分かっているのに止められないって、子どもじゃないんだから。
 そういう私は現在、燃え尽きて布団の上にぐったりと横たわったまま、貴博さんを叱っています。全然威厳はないけれど、ここで甘やかしたら駄目だと思うのよね。最初が肝心って誰かが言ってたし。
「自分でも暴走しすぎたと心から反省中です」
「……本当に?」
「本当に」
 まぁ、気持ちが良すぎて私も委ねちゃった部分があるからお互い様でもあるんだけど。
「真白と一緒にシャワーに入って、身体も髪も洗ってあげるし、拭いてあげるし、マッサージもするから!」
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