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テンプテーション【完結】
第4章 周辺がにぎやかすぎて困ります!
 急にご機嫌を取り始めた貴博さんに私は思わずため息を吐いた。
「そこまでしなくても大丈夫です!」
「……でも、その様子だと足腰立たないよな?」
「う……」
「中も綺麗に洗ってあげるから」
「中は要らないですっ!」
 ということで貴博さんに抱えられてシャワーを浴びて、髪と身体も洗ってもらった。
 貴博さんに責め立てられた私の身体は人の物のように身体が動かなくて、大変困った。でも、シャワーを浴びていると楽になってきて、どうにか自力で立てるまで回復した。
「荷物は俺の部屋に置いているから、オイルもなにもないのか」
「そうですよ」
「あっちに帰ったら身体を解しながら塗ってあげる」
「……塗るだけですよ?」
「分かった、約束する」
 神妙な顔でそう返してきたけれど、言わなかったらどうなっていたのっ?
「なんでそんなに元気なんですか」
「真白と一緒にいるからじゃないかな」
 ということは、私の元気は貴博さんに吸い取られているのですかっ?
 怖いから止めてください!
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