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テンプテーション【完結】
第4章 周辺がにぎやかすぎて困ります!
感極まったような甘えた声を出して、苦しいくらいに後ろから抱きついてくる貴博さん。
腕の中でくるりと振り返ると、でれっとした笑みを返された。
惚れた弱みでしょうか、そんな表情さえかわいいと思えるのは。
「真白」
「はい」
貴博さんの腕の中で見上げると、とても幸せそうな表情をした貴博さんが私を見下ろしていた。黒縁眼鏡の奥には満足そうに細められた目。相変わらずの甘ったるい空気だったけれど、私もつられて笑みを浮かべていた。
「今日は俺のわがままを聞いてくれて、ありがとう。愛してるよ」
わがままって私の部屋でのアレですかっ?
思い出して、顔がものすごく熱くなっていくのが分かった。すごく恥ずかしい!
私は慌てて貴博さんから視線をそらした。
「真白……?」
貴博さんの言葉に応えもしないで顔をそらしたからか、貴博さんの不安そうな声が聞こえてきた。
「もっ、もう! 思い出して恥ずかしいんですっ」
理由を口早に告げ、顔を見られたくなくて貴博さんに抱きついて胸に顔を埋めたら、強く抱きしめられた。
「真白、かわいすぎる……!」
きゅっと抱きしめられ、貴博さんの匂いにくらりとした。
腕の中でくるりと振り返ると、でれっとした笑みを返された。
惚れた弱みでしょうか、そんな表情さえかわいいと思えるのは。
「真白」
「はい」
貴博さんの腕の中で見上げると、とても幸せそうな表情をした貴博さんが私を見下ろしていた。黒縁眼鏡の奥には満足そうに細められた目。相変わらずの甘ったるい空気だったけれど、私もつられて笑みを浮かべていた。
「今日は俺のわがままを聞いてくれて、ありがとう。愛してるよ」
わがままって私の部屋でのアレですかっ?
思い出して、顔がものすごく熱くなっていくのが分かった。すごく恥ずかしい!
私は慌てて貴博さんから視線をそらした。
「真白……?」
貴博さんの言葉に応えもしないで顔をそらしたからか、貴博さんの不安そうな声が聞こえてきた。
「もっ、もう! 思い出して恥ずかしいんですっ」
理由を口早に告げ、顔を見られたくなくて貴博さんに抱きついて胸に顔を埋めたら、強く抱きしめられた。
「真白、かわいすぎる……!」
きゅっと抱きしめられ、貴博さんの匂いにくらりとした。