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テンプテーション【完結】
第5章 幸せの誘惑(完)
私が身体を拭き終わったのを見計らって貴博さんが出てきて、背中にオイルを塗ってくれた。至れり尽くせりすぎてそれが当たり前のように思ってしまう日が来てしまいそうで怖い。
しかも髪の毛をしっかりタオルドライした後、ドライヤーで乾かしてくれる徹底ぶり。
「貴博さんってお医者さんってより執事みたいです」
「はは、それ、いいな。真白専属の執事。お嬢さま、髪の毛が乾きました」
貴博さんはお風呂上がりということもあり、上半身裸だ。目のやり場に困る。そんな人が鏡越しに私を熱っぽい視線で見てきている。
「……執事はそんな色目は使わないと思います」
「色目を使っているって分かるようにはなってくれたんだ?」
すーっと目が細められ、にやっと口角をあげられた。獲物を狙う獣みたいな表情に思わず息をのんだ。
あ、なんかスイッチ、押した?
「真白さま、帰ってきたら覚悟してくださいね?」
ひいいい、なんか押した! なんか押した!
なんとなく貴博さんという人が分かってきた……ような気がしました。
しかも髪の毛をしっかりタオルドライした後、ドライヤーで乾かしてくれる徹底ぶり。
「貴博さんってお医者さんってより執事みたいです」
「はは、それ、いいな。真白専属の執事。お嬢さま、髪の毛が乾きました」
貴博さんはお風呂上がりということもあり、上半身裸だ。目のやり場に困る。そんな人が鏡越しに私を熱っぽい視線で見てきている。
「……執事はそんな色目は使わないと思います」
「色目を使っているって分かるようにはなってくれたんだ?」
すーっと目が細められ、にやっと口角をあげられた。獲物を狙う獣みたいな表情に思わず息をのんだ。
あ、なんかスイッチ、押した?
「真白さま、帰ってきたら覚悟してくださいね?」
ひいいい、なんか押した! なんか押した!
なんとなく貴博さんという人が分かってきた……ような気がしました。