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テンプテーション【完結】
第5章 幸せの誘惑(完)
*
今日は定時までに仕事が終わらず、一時間ほど残業をした。
終わったので貴博さんにメッセージを送ると、貴博さんはすでに部屋についていて、ご飯を作ろうとしていた。
すっかり貴博さんに甘えてしまっていて、貴博さんに作ってあげたのは数えるほどだ。なんだか申し訳ない。
そんなことを考えながら部屋につくと、すでにご飯はできていた。玄関を開けると食欲を刺激するいい匂いがしていた。
「ただいまです。今日はカレーですね」
「おかえり、真白。カレーというのは当たりだから、手洗いとうがいをしてきたら、ご褒美をあげよう」
ご褒美はなんだろうとわくわくしながら洗面所へ向かい、手洗いとうがいをして、貴博さんの前に立った。
「ご褒美ってなんですか?」
「ご褒美は、おかえりのキス」
貴博さんはそう言って私を抱きしめて、何度も軽く唇を重ねてきた。
「ご褒美って、貴博さんがしたかったんでしょう?」
「真白はしたくなかった?」
「したかったですよ」
「それなら、ご褒美だ」
思わずお互い、顔を見合わせて、くすくすと笑い合った。
今日は定時までに仕事が終わらず、一時間ほど残業をした。
終わったので貴博さんにメッセージを送ると、貴博さんはすでに部屋についていて、ご飯を作ろうとしていた。
すっかり貴博さんに甘えてしまっていて、貴博さんに作ってあげたのは数えるほどだ。なんだか申し訳ない。
そんなことを考えながら部屋につくと、すでにご飯はできていた。玄関を開けると食欲を刺激するいい匂いがしていた。
「ただいまです。今日はカレーですね」
「おかえり、真白。カレーというのは当たりだから、手洗いとうがいをしてきたら、ご褒美をあげよう」
ご褒美はなんだろうとわくわくしながら洗面所へ向かい、手洗いとうがいをして、貴博さんの前に立った。
「ご褒美ってなんですか?」
「ご褒美は、おかえりのキス」
貴博さんはそう言って私を抱きしめて、何度も軽く唇を重ねてきた。
「ご褒美って、貴博さんがしたかったんでしょう?」
「真白はしたくなかった?」
「したかったですよ」
「それなら、ご褒美だ」
思わずお互い、顔を見合わせて、くすくすと笑い合った。