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テンプテーション【完結】
第5章 幸せの誘惑(完)
 貴博さんはまどろんでいたのか、それとも私の言ったことが予想外ですぐに反応できなかったのか分からないけれど、いつものような打てば響くといった反応ではなかった。
「え? 妊娠してるかもしれないってことか?」
「……そうかもしれません」
 こんな時間に言っちゃったのが運の尽きなのか。貴博さんはがばっと起き上がると、いそいそと着替え始めてしまった。
「貴博さん?」
「近くの薬局、まだやっていたはずだから、検査薬を買ってくる」
「えっ?」
 止める間もなく貴博さんはそそくさと部屋を出て行ってしまい、取り残されてぽかんとした。
 あまり深く考えないで思ったままに口にしたのは失敗したなと思いつつも、身体が怠かったので横になってうつらうつらとしていると、肩を揺すられた。
「真白、寝てるところごめん。検査薬を買ってきたから、使って」
 すごい、本当に買って来たんだ。
 と驚きつつ、書かれているとおりに検査をすると、説明書の例にあるように、くっきりはっきり、見事なまでの陽性反応が現れた。
 ということで、妊娠が判明してからの貴博さんの過保護っぷりは今まで以上だった。
「明日は休んで、病院で検査だ」
「え……」
 休むって、別に普通にしていればいいと思うのですが。それに検査薬に反応が出てすぐに病院に行っても……と思ったのだけど、心配だと言って聞かないので休むことにした。
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