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テンプテーション【完結】
第1章 告白から始まる恋?
《仕事、今、終わりました。
 駅に着いたらメッセージします》
《分かった。
 俺はもう部屋にいる。
 酒とつまみ、夕飯を途中で適当に調達してきてもらえると助かる》
《分かりました》
 月野木さんの指示に従い、電車に乗る前にお酒とおつまみを買った。駅周辺にはコンビニしかないのだ。
 駅に着き、お弁当屋で弁当を二人分、購入してからメッセージする。
《駅に着きました。マンション近くのコンビニまで向かいます》
《分かった。迎えに行く》
 重たい荷物を抱え、ちょっと買いすぎたかなと思いながらコンビニに向かうと、月野木さんはすでにいた。
「お疲れさま」
「すみません、迎えに来てもらって」
「いや、コンビニに用があったから」
 そう言って月野木さんは私の荷物を持つと歩き出した。そんなさりげなさが嬉しかった。
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