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テンプテーション【完結】
第2章 自覚する想い
 そこからはさらにゆっくりだったからか、思ったより痛みはひどくなかった。だけどぴりぴりとした痛みが中にあった。
「奥まで、入った」
 その一言にホッとしたけれど、ぐっと押し込められて、じっとしていられなかった。
「ああんっ」
 子宮を押し上げられ、気持ちよさに腰が勝手に動いた。初めてなのに、中が蠢いているのが自分でも強く意識させられた。淡い痛みの中に気持ちよさみたいなものを感じて、じっとしていられなかった。
「ゆっくり動かす」
 貴博さんは私の様子を見ながらゆっくり動いてくれた。
 ゆるゆると抜いたり奥に押し込めたり、腰を回して抉ったり。
 私の腰は勝手に動き、中は締め付けるように蠢き、全身に襲ってくる快感に感覚が追いついてなかった。
 貴博さんの全身から汗が噴き出し、ぽたぽたと私の身体を濡らしていく。私も汗だくになり、肌を合わせると熱い身体にさらに気持ちが良くなってきた。
「真白、ちょっと限界」
 貴博さんはそういうと、さらに強く奥へ押し込めてきて、がつんとねじ込んできたかと思ったら、中が大きく膨らんだ。それに合わせるかのようにきゅうっと中が強く締め付けたのが分かった。
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