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テンプテーション【完結】
第2章 自覚する想い
*
ふと目が覚めると、背中に温もりを感じた。
それから遅れてけだるい感じが襲ってきて、そういえば……と思い出した。
私、貴博さんと……。
なんだか流されるように身体を重ねてしまったけれど、後悔はなかった。むしろ、今までどうして拒否をしていたのだろうなんて思ってしまったほど、とても気持ちが良かった。
「真白、起きた?」
背後から声を掛けられて、そしてお腹の辺りに直に手の温もりを感じて、自分がまだ服を着ていなかったことに驚いた。
「あっ、あの」
「気持ち良かった?」
「え……と、はい」
そうだ。貴博さんとの行為に満足して、そのまま眠ってしまったんだ。油断、しすぎだよね、ほんと。
「シャワー、浴びようか」
「……え?」
「だって、初めてでしょう? 立てる?」
「いやいや、立てますよ。ばっちり立てますって!」
貴博さんの腕の中から抜け出して身体を起こしたところで、下半身にすごい違和感があって動きが止まった。
なんですか、これ。なにかが挟まっているような変な感じがする。
しかも私、キャミソール一枚だけじゃない! それもめくれ上がっていてなんというか、悲惨な状況だ。
慌てて裾を戻してそれからどうしようと慌てていると、貴博さんが面白そうに笑った。
「ちょっと手なずけた野良猫だ」
「だから猫じゃないですって!」
文句を言うと、貴博さんは私にバスタオルを掛けてくれた。
「お風呂に湯を張ったから、ゆっくり浸かってくるといいよ」
「……ありがとうございます」
その気配りが嬉しいけれど、なんだか複雑な気分だ。
ベッドの縁に腰を掛けて立とうとしたけれど、上手く力が入らなくてふらついていたら貴博さんが支えてくれた。温もりにまたどきりとした。
お風呂まで連れて行ってもらい、ゆっくりと湯舟に浸かった。
私の部屋にも浴槽はついているけど、もったいなくてあんまり溜めて浸かることはないから嬉しい。
ふと目が覚めると、背中に温もりを感じた。
それから遅れてけだるい感じが襲ってきて、そういえば……と思い出した。
私、貴博さんと……。
なんだか流されるように身体を重ねてしまったけれど、後悔はなかった。むしろ、今までどうして拒否をしていたのだろうなんて思ってしまったほど、とても気持ちが良かった。
「真白、起きた?」
背後から声を掛けられて、そしてお腹の辺りに直に手の温もりを感じて、自分がまだ服を着ていなかったことに驚いた。
「あっ、あの」
「気持ち良かった?」
「え……と、はい」
そうだ。貴博さんとの行為に満足して、そのまま眠ってしまったんだ。油断、しすぎだよね、ほんと。
「シャワー、浴びようか」
「……え?」
「だって、初めてでしょう? 立てる?」
「いやいや、立てますよ。ばっちり立てますって!」
貴博さんの腕の中から抜け出して身体を起こしたところで、下半身にすごい違和感があって動きが止まった。
なんですか、これ。なにかが挟まっているような変な感じがする。
しかも私、キャミソール一枚だけじゃない! それもめくれ上がっていてなんというか、悲惨な状況だ。
慌てて裾を戻してそれからどうしようと慌てていると、貴博さんが面白そうに笑った。
「ちょっと手なずけた野良猫だ」
「だから猫じゃないですって!」
文句を言うと、貴博さんは私にバスタオルを掛けてくれた。
「お風呂に湯を張ったから、ゆっくり浸かってくるといいよ」
「……ありがとうございます」
その気配りが嬉しいけれど、なんだか複雑な気分だ。
ベッドの縁に腰を掛けて立とうとしたけれど、上手く力が入らなくてふらついていたら貴博さんが支えてくれた。温もりにまたどきりとした。
お風呂まで連れて行ってもらい、ゆっくりと湯舟に浸かった。
私の部屋にも浴槽はついているけど、もったいなくてあんまり溜めて浸かることはないから嬉しい。