この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
偽りのレンズに写された少女
第1章 モデル募集
自宅から少し離れた小さな町に夏休みの子供達が多く遊ぶ公園がある。その公園は近くに小さな山があるため、整備された都会の公園とは違い、砂場や鉄棒などのほかに、小さな池や草地があった。雑草も繁っており、どこからが公園で、どこからが山なのか分からないくらいの自然が溢れていた。
以前、ある用事の帰り道に、たまたまその公園の存在を知った俺は、バイト募集の書き込みの返信に対して、この公園を待ち合わせの場所に指定してメッセージを送った。バイト募集の書き込みに返信してきたハンドルネームが"ミッチ"という女の子も同じ市内に住んでいるので、この公園の事は知っていたらしい。
指定した時間よりも1時間ほど先に着いた俺は、その公園の様子を伺った。近くを大人がどれくらいの間隔で通り過ぎるのか? 子供達は俺に警戒していないか?
幸いなことに大人は近くをほとんど通らないようだ。横にある一車線の通りをたまに車が通り過ぎるが、信号もないのでじっくりと公園を見る事はないだろう。子供達も広い公園の中である程度の人数で遊んでいるため、大人が1人ベンチに座っていても特に警戒する様子はなかった。
それからしばらくして、約束した時間の5分前になったので、俺は公園の入り口付近に移動した。黒いポロシャツにジーンズ、茶色いバッグを肩からかけているという事をミッチには伝えてある。
ドキドキと高鳴る心臓の鼓動を深呼吸で抑えつつ、俺は入り口で待った。そして、約束の午後2時。
以前、ある用事の帰り道に、たまたまその公園の存在を知った俺は、バイト募集の書き込みの返信に対して、この公園を待ち合わせの場所に指定してメッセージを送った。バイト募集の書き込みに返信してきたハンドルネームが"ミッチ"という女の子も同じ市内に住んでいるので、この公園の事は知っていたらしい。
指定した時間よりも1時間ほど先に着いた俺は、その公園の様子を伺った。近くを大人がどれくらいの間隔で通り過ぎるのか? 子供達は俺に警戒していないか?
幸いなことに大人は近くをほとんど通らないようだ。横にある一車線の通りをたまに車が通り過ぎるが、信号もないのでじっくりと公園を見る事はないだろう。子供達も広い公園の中である程度の人数で遊んでいるため、大人が1人ベンチに座っていても特に警戒する様子はなかった。
それからしばらくして、約束した時間の5分前になったので、俺は公園の入り口付近に移動した。黒いポロシャツにジーンズ、茶色いバッグを肩からかけているという事をミッチには伝えてある。
ドキドキと高鳴る心臓の鼓動を深呼吸で抑えつつ、俺は入り口で待った。そして、約束の午後2時。