パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 モデル募集

「ケンジさんですか？」



俺が向いていたのとは逆の方向から可愛らしい声がする。俺が振り返ると、そこには真っ白なブラウスに赤いリボン、そして赤いチェックのスカートという制服姿の女の子が立っていた。この子がミッチか？

彼女の顔を見ると、どちらかというと地味めで、クラスの委員長とかをやっていそうな雰囲気をしている。細くて丸いフレームの眼鏡とポニーテールという髪型がより一層、真面目そうな雰囲気を醸し出していた。

それでも、目はパッチリとしており、顔立ちも整っていて、眼鏡を外したら間違いなく美少女と言える。まさかこんな子が来るとは思っていなかった俺は正直戸惑ってしまった。



「は、はい。君がミッチさん？」

「はい、そうです。今日はよろしくお願いします」

彼女は肩からかけた大きな黒いバッグが落ちないようにして掴みながら、軽くお辞儀をする。お辞儀をして、少しズレた眼鏡を直しながら、こちらを見つめるその表情からは緊張している様子が感じ取れた。

「それじゃ、とりあえず撮影現場に行こうか？」

「は、はい」

俺はゆっくりと歩きだし、公園の先にあるプレハブ小屋へと向かう。後ろから、彼女もまたゆっくりとした足取りで俺の後を着いてきていた。