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偽りのレンズに写された少女
第1章 モデル募集
「とりあえず、荷物はそのへんに置いて良いよ」

「はい」

彼女はバッグを入り口付近にあった遊具などを保管する棚の空いた所に置いた。俺も自分が持っていたバッグを、小屋の奥にあった木製の小さな机の上に置く。俺のバッグの中には、カメラの他にいろいろな"道具"が入っていた。




「今日、暑いけど大丈夫かな? 何か飲み物でも飲む?」

「いえ、大丈夫です」


小屋は、日陰にあるせいか、夏の昼間でもそこまで暑くはなかった。

それにしても、さっきからこちらが話しかけると返事はするものの、彼女のほうからは話しかけてこない。緊張しているせいもあるかもしれないが、彼女はどちらかというと口数の少ないほうなのかもしれない。


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