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偽りのレンズに写された少女
第1章 モデル募集
「学校とかでは、いつもどんな事してるの? えっと、何年生だっけ。高校2年生?」
「はい、高2です。んー、学校では本を読んだりとか」
「へぇ、読書か。運動は得意なほう?」
「どちらかというと苦手ですね」
「今日はべつに運動とかはする必要はないけど」
「あはは、そうですよね」
話すごとに、少しずつ美月の表情が和らいでいく。緊張が解けてきたのだろう。見た感じからも思っていたが、やはり美月はどちらかというと寡黙で大人しい子だ。それなのに、こんなバイトの応募してくるなんていうのは、ちょっと意外だった。
「今日はカメラ撮影のモデルをお願いしたんだけど。美月ちゃんはモデルさんの経験あるのかな?」
「いや……こんなの初めてです」
またちょっと緊張したような表情を浮かべ答える美月。
「そうなんだ。どうして応募しようと思ったの?」
「ちょっとお金が……家のほうが色々と大変で。うち母子家庭なんで」
「あぁ、そうなのか。それで短時間で稼げるバイトをしたかったんだね」
「はい。勉強のほうも大変なので。それに、高校はバイト禁止だから、こういうのじゃないと……」
「そっか、バレたら困るもんね?」
「……はい」
俺は持ってきたバッグからカメラを取り出しつつ会話を続ける。
「はい、高2です。んー、学校では本を読んだりとか」
「へぇ、読書か。運動は得意なほう?」
「どちらかというと苦手ですね」
「今日はべつに運動とかはする必要はないけど」
「あはは、そうですよね」
話すごとに、少しずつ美月の表情が和らいでいく。緊張が解けてきたのだろう。見た感じからも思っていたが、やはり美月はどちらかというと寡黙で大人しい子だ。それなのに、こんなバイトの応募してくるなんていうのは、ちょっと意外だった。
「今日はカメラ撮影のモデルをお願いしたんだけど。美月ちゃんはモデルさんの経験あるのかな?」
「いや……こんなの初めてです」
またちょっと緊張したような表情を浮かべ答える美月。
「そうなんだ。どうして応募しようと思ったの?」
「ちょっとお金が……家のほうが色々と大変で。うち母子家庭なんで」
「あぁ、そうなのか。それで短時間で稼げるバイトをしたかったんだね」
「はい。勉強のほうも大変なので。それに、高校はバイト禁止だから、こういうのじゃないと……」
「そっか、バレたら困るもんね?」
「……はい」
俺は持ってきたバッグからカメラを取り出しつつ会話を続ける。