この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられる、キスを
第13章 デート
「あの、大丈夫ですか?」

星くんが心配そうに私の顔を覗き込む。
予想以上のアップダウンと息もつかせぬスピード。
再びコースターが地上に戻った頃には、私は見事に立てなくなっていた。
膝が笑う、とはこう言うことなのか…としみじみ思っていたら、ひょいと星くんに抱え上げられてしまった。
そのまま、近くのベンチまで運ばれ、ようやく人心地つくことができた。

「変なとこ、強がるんだから…」
「ほ、星くんが、拒否権ないって言ったから…」

変なとこ律儀ですね、と星くんがため息をついた。

「でも、ちょっとスカッとした、でしょ?」
「う、うん…」

遠心力で投げ出されるかと思って、スカッとしたよりはヒヤッとしたけど、それでも、気分はずっと晴れ晴れしていた。

「連れて来てくれて、ありがと」
「んじゃ、他のも乗ろう?」
「今度は、激しくないやつね…?」

えー…と不満顔だったが、じゃあ今度はあっちに行こう、と私の手を引き、歩き出す。
着いた場所は園内でも一際どんよりとした雰囲気のエリアだった。

「これなら、激しくないから」

そう言って、星くんはどんどん進む。

「ね、ここ、あの…」

目指す先にあるのは、廃墟になった病院が舞台のお化け屋敷だった。

/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ