この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられる、キスを
第15章 観覧車
どのくらい、経ったのだろう。
運行停止の謝罪と安全確認が済んだ旨を伝えるアナウンスが流れ、ゴウン…という低い音と共にゆっくりとゴンドラが動き出す。
「あーあ、直っちゃったなー」
星くんが不満そうに言う。
「まあ、あの人たち見えなくなっていいけど…もうちょっと…」
小さく呟いて、私の首筋に唇を這わせる。
ゾクリと身体が震える。
「や…星、くん…」
「前も思ったけど、先輩、肌白いね。そーいうのすげーソソる…」
「も…しないって…」
小さな空中の密室の中で私に逃げ場はない。
星くんの細い指が私の着ているニットの襟元にのびる。
そのまま、くいっと下に引っ張られ、胸元が露わになる。
「な…星く…!やめ…ニット伸びちゃ……」
「こんなの…こんな可愛いの着てくる方が悪い」
ちゅっちゅっとわざとらしくリップ音をたて、鎖骨の下あたりに紅く痕を残す。
引き離そうと肩を押しても、びくともしない。
「ね、も、もう…下……ついちゃ…」
残り五分で到着を告げるアナウンスに慌てると、ようやく私から身体を離し、服も整えてくれた。
唇を紅い舌でぺろりと舐める仕草は、物語に出てくる悪いオオカミのようだ。
「だから言ったでしょ、気を付けた方がいい、って」
何を言っているのか分からず、困り果てた私に、星くんはにんまりと笑ってみせた。
運行停止の謝罪と安全確認が済んだ旨を伝えるアナウンスが流れ、ゴウン…という低い音と共にゆっくりとゴンドラが動き出す。
「あーあ、直っちゃったなー」
星くんが不満そうに言う。
「まあ、あの人たち見えなくなっていいけど…もうちょっと…」
小さく呟いて、私の首筋に唇を這わせる。
ゾクリと身体が震える。
「や…星、くん…」
「前も思ったけど、先輩、肌白いね。そーいうのすげーソソる…」
「も…しないって…」
小さな空中の密室の中で私に逃げ場はない。
星くんの細い指が私の着ているニットの襟元にのびる。
そのまま、くいっと下に引っ張られ、胸元が露わになる。
「な…星く…!やめ…ニット伸びちゃ……」
「こんなの…こんな可愛いの着てくる方が悪い」
ちゅっちゅっとわざとらしくリップ音をたて、鎖骨の下あたりに紅く痕を残す。
引き離そうと肩を押しても、びくともしない。
「ね、も、もう…下……ついちゃ…」
残り五分で到着を告げるアナウンスに慌てると、ようやく私から身体を離し、服も整えてくれた。
唇を紅い舌でぺろりと舐める仕草は、物語に出てくる悪いオオカミのようだ。
「だから言ったでしょ、気を付けた方がいい、って」
何を言っているのか分からず、困り果てた私に、星くんはにんまりと笑ってみせた。