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忘れられる、キスを
第15章 観覧車
どのくらい、経ったのだろう。
運行停止の謝罪と安全確認が済んだ旨を伝えるアナウンスが流れ、ゴウン…という低い音と共にゆっくりとゴンドラが動き出す。

「あーあ、直っちゃったなー」

星くんが不満そうに言う。

「まあ、あの人たち見えなくなっていいけど…もうちょっと…」

小さく呟いて、私の首筋に唇を這わせる。
ゾクリと身体が震える。

「や…星、くん…」
「前も思ったけど、先輩、肌白いね。そーいうのすげーソソる…」
「も…しないって…」

小さな空中の密室の中で私に逃げ場はない。
星くんの細い指が私の着ているニットの襟元にのびる。
そのまま、くいっと下に引っ張られ、胸元が露わになる。

「な…星く…!やめ…ニット伸びちゃ……」
「こんなの…こんな可愛いの着てくる方が悪い」

ちゅっちゅっとわざとらしくリップ音をたて、鎖骨の下あたりに紅く痕を残す。
引き離そうと肩を押しても、びくともしない。

「ね、も、もう…下……ついちゃ…」

残り五分で到着を告げるアナウンスに慌てると、ようやく私から身体を離し、服も整えてくれた。
唇を紅い舌でぺろりと舐める仕草は、物語に出てくる悪いオオカミのようだ。

「だから言ったでしょ、気を付けた方がいい、って」

何を言っているのか分からず、困り果てた私に、星くんはにんまりと笑ってみせた。




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