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忘れられる、キスを
第2章 泣き顔
「先輩、この人…」
「私の、一つ上の先輩だよ。倉田先輩」
「えっちゃん先輩の、好きな人?」

思わずきいてしまった質問に、先輩の顔が真っ赤になる。
倉田先輩、ってどっかで聞いたことある名前だと思ったけど、えっちゃん先輩と付き合ってる、とかって噂のある人だ。

「ち、違うよ!そんなんじゃない」
「そうなんすか?でも先輩たち、付き合ってるって、噂」
「付き合ってないよ…ていうか、星くん、ちゃんと敬語使いなさいよ。一応、私、先輩」

明らかに不機嫌そうな顔でこちらを睨む。

えっちゃん先輩はどうしても先輩な感じがしないから、ついつい、フランクな話し方になってしまう。

「幸せそうな顔で弾いてたから、好きなのかと思った」

小さな声で呟くと、先輩は耳まで真っ赤にして、けれど、すぐにさっきの切なげな表情になって言った。

「そんなんじゃ、ないよ」

ぽつりと言った横顔が、しばらく頭を離れなかった。


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