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忘れられる、キスを
第18章 期間限定
先輩を連れて、俺の自宅近くのスーパーへ入る。
昼前ということもあり、主婦たちで賑わっていた。
「実家からパスタばっかり送ってくるから困ってたんだ」
「簡単に作れるソースとか買えばいいのに」
そんなことをを言いつつ、先輩はトマトのホール缶を手に取る。
「トマト、苦手?」
振り返った先輩に、首を振る。
良かった、と笑って缶をカゴにいれた。
赤いトマトもひとつ。
それから、オリーブオイルとバジル。
「ニンニク、入れると美味しいんだけど」
苦手ではないが、これから好きな女を家に連れ込むのにニンニクを食うバカはいない。
丁重にお断りだ。
俺が、先輩の手料理「だけ」を食べたいと思っているのだろうか。
いや、この人なら…
邪な想いを抱える俺の横で先輩は屈託なく笑う。
家に着くと、先輩はてきぱきと昼食作りに取り掛かった。
俺がパスタを茹でる間にオリーブオイルをフライパンにひき、トマトのホール缶を炒める。
塩コショウで味を整え、茹で上がったパスタに絡ませる。
くし切りにしたトマトも入れ、皿に盛り付けバジルの葉を乗せれば完成だ。
ニンニクとなんか少しスパイスいれると美味しいんだけどねーと言いながら先輩は、フライパンに残ったソースを人差し指で掬い、舐める。
たったそれだけの仕草なのに、ぞくりとした快感が走った。
昼前ということもあり、主婦たちで賑わっていた。
「実家からパスタばっかり送ってくるから困ってたんだ」
「簡単に作れるソースとか買えばいいのに」
そんなことをを言いつつ、先輩はトマトのホール缶を手に取る。
「トマト、苦手?」
振り返った先輩に、首を振る。
良かった、と笑って缶をカゴにいれた。
赤いトマトもひとつ。
それから、オリーブオイルとバジル。
「ニンニク、入れると美味しいんだけど」
苦手ではないが、これから好きな女を家に連れ込むのにニンニクを食うバカはいない。
丁重にお断りだ。
俺が、先輩の手料理「だけ」を食べたいと思っているのだろうか。
いや、この人なら…
邪な想いを抱える俺の横で先輩は屈託なく笑う。
家に着くと、先輩はてきぱきと昼食作りに取り掛かった。
俺がパスタを茹でる間にオリーブオイルをフライパンにひき、トマトのホール缶を炒める。
塩コショウで味を整え、茹で上がったパスタに絡ませる。
くし切りにしたトマトも入れ、皿に盛り付けバジルの葉を乗せれば完成だ。
ニンニクとなんか少しスパイスいれると美味しいんだけどねーと言いながら先輩は、フライパンに残ったソースを人差し指で掬い、舐める。
たったそれだけの仕草なのに、ぞくりとした快感が走った。