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忘れられる、キスを
第20章 焦り
まさか、胸だけでイっちゃった…?

問いかけに答えはない。
薄暗がりの中で先輩が恥ずかしそうに顔を背ける。

「痛くされるの、好き?」
「……や、だ…あ…」

返ってくるのは否定の言葉。
けれども、抗えない肯定の響きを含んでいる。
手を下へと滑らせ、スカートを脱がせる。
以前は入り込むことが叶わなかった其処へと指を這わせた。
秘部のしっとりとした手触りに、ゾクゾクとした悦びを感じる。
触れれば、じんわり、温かい。

「見せて、全部。先輩の、全部」

薄緑の下着を脱がせると、薄い茂りに覆われた其処が現れた。
暗がりの中にぼんやりと浮かび上がる先輩の白い肢体が艶めかしく俺の情動を煽る。
ぴったりと閉じられた足を、ぐいっと開き、その間に顔を埋めた。
汗と、女の人の匂い。

「や…っ…ほし、く……そん…ま…って…」

先輩は声が出るのが恥ずかしいのか、片手で口元を押さえている。
くぐもった先輩の喘ぎ声が余計に俺を駆り立てる。
柔らかな太腿と尻を撫でながら、舌先で秘部を刺激する。
ぢゅっとわざと音を立てて吸い付けば、我慢できずに甘美な響きが先輩の口元から零れ落ちた。
俺の肩のあたりを掴む先輩の指先にくっと力が入る。

ねえ、もっと、乱れて。
俺に、全部、見せて。

そんな思いを込め、花弁を開くように秘所を探った。




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