この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられる、キスを
第22章 高揚
「……変なこと、言われてない?」

こっそり、えっちゃん先輩に話しかける。
変なこと?と首を傾げる仕草が可愛らしい。

「変なおっさんだけど、料理は上手いから…あ、オムライスって勝手に決めちゃったけど…」
「ん、大丈夫。楽しみ」

仕事帰りの先輩は普段よりも大人っぽい。
それでも、雰囲気のせいか、身長のせいか、幼く見られてしまうようだ。

「ね、紹介してよ」

伊東さんがニヤニヤと笑って俺の横に立つ。

「…バーテンダーの伊東寿人(いとうひさと)さん」
「どうも、えーっと…」
「深町、です」

えっちゃん先輩が上目遣いに会釈する。
伊東さんが切れ長の目を細め、先輩に顔を近づける。

「名前は?」
「え…あ、絵津子です」

ああ、それで、えっちゃん先輩、ね、とこちらを見てニヤリと笑う。

「絵津子ちゃん、あとで、何か作るよ。何てったって、リュウの初めて連れてきた女の子だからね」

そう言ってウインクする。
めちゃくちゃキザな仕草だが、すらりとした体躯で、切れ長の目が印象的な涼やかな顔立ちでそんなことをされると、男の俺でも思わずドキリとしてしまう。

あ、ほら。
先輩も、ちょっと顔紅くしてるし。

子どものような嫉妬心がちらりと顔を覗かせ、シェイカーを振り始めた背中をじとっと睨んだ。

/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ