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忘れられる、キスを
第24章 泊まり
一度家に戻り、週末えっちゃん先輩の家に泊まる準備をしてから、『スターライト』へ向かう。
店につくと、店長は店先に置いたプランターに水をやっていた。
「おはようございます」
「おはよう…って、またご機嫌だな…」
顔を上げた店長が呆れ顔で言う。
そんなににやけた顔でもしているのだろうか。
俺の心を読んだように、店長がにやりと笑う。
「お前、朝出勤の時は大抵眠そうだけど、今日は目覚めすっきり!って顔してるしな…」
それに、と口の辺りを指差す。
「付いてるぞ、紅いの」
「へ?」
慌てて口をこすると、指先に薄っすら紅色が付いた。
これは、もしかして…
「朝っぱらからいいねえ、若い奴は…」
はーあ、とわざとらしくため息をついて立ち上がる。
顔洗っておけよ、と言って店内へと戻ってしまった。
俺も後から入り、バックヤードで着替えを済ませ、フロアに戻る。
前日にテーブルの上に上げた椅子を下ろし、テーブルを丹念に拭く。
必要なカトラリーを準備してから、日替わりメニュー表を作成する。
店長の気分やその日の仕入れ状況によってランチもディナーもメニューが変わり、それを楽しみにしている常連客も多い。
「今日も頼むよー」
キッチンの奥から店長の声が聞こえた。
店につくと、店長は店先に置いたプランターに水をやっていた。
「おはようございます」
「おはよう…って、またご機嫌だな…」
顔を上げた店長が呆れ顔で言う。
そんなににやけた顔でもしているのだろうか。
俺の心を読んだように、店長がにやりと笑う。
「お前、朝出勤の時は大抵眠そうだけど、今日は目覚めすっきり!って顔してるしな…」
それに、と口の辺りを指差す。
「付いてるぞ、紅いの」
「へ?」
慌てて口をこすると、指先に薄っすら紅色が付いた。
これは、もしかして…
「朝っぱらからいいねえ、若い奴は…」
はーあ、とわざとらしくため息をついて立ち上がる。
顔洗っておけよ、と言って店内へと戻ってしまった。
俺も後から入り、バックヤードで着替えを済ませ、フロアに戻る。
前日にテーブルの上に上げた椅子を下ろし、テーブルを丹念に拭く。
必要なカトラリーを準備してから、日替わりメニュー表を作成する。
店長の気分やその日の仕入れ状況によってランチもディナーもメニューが変わり、それを楽しみにしている常連客も多い。
「今日も頼むよー」
キッチンの奥から店長の声が聞こえた。