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忘れられる、キスを
第25章 お喋り
「あ、もう、すぐ硬くなるね」

星くんに触れられている方の胸の尖端は、パジャマの上からでも分かるくらい、しっかりその存在を主張していた。
薄い布をつんと勃った其処が押し上げている。

「えっちゃん先輩は、胸、小さいけど、柔らかくて、おまけに結構感度がいいのも知ってる」

星くんの右手が私の胸を撫で回す。
輪郭をなぞり、膨らみを掌で包む。
決して、一番敏感な頂きには触れず、焦れったい感覚だけを残していく。

「なんか、ここ、さっきより、勃ってない?」
「そ、んな…こと…」

星くんが胸に触れるたび、パジャマの布が尖端に擦れ、ピリピリと甘い刺激を生む。
それが焦れったく、けれども、これ以上に快感に溺れてしまうのが怖くて、ただただ耐えるしかなかった。

もっと、触って。

湧き上がる淫らな欲望に、負けそうになる。
零れそうな言葉に、唇を噛み締めた。

「触って欲しい?」

私の心を読んだかのように、生え際にキスを落とす。
苦しくて、涙が零れた。

「嫌なの?……なら、やめるけど」

やめないで。
やめて。
触って。
触らないで。

二つの気持ちが交互に頭の中を回る。

どうしたらいい?
苦しくて、切ない。
身体の奥が、熱い。

「…やめ、ないで」

掠れた声が、出た。

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