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第26章 無防備

「星、く…ん」
「ん、どうしたの」

胸から舌を離す。
先輩がはーはーと大きく呼吸をするたびに、その膨らみは艶かしく上下した。

「あの…」

俺の首にしがみつき、言葉を飲み込んでしまう。

「なに？」

問いかけに答えはない。
恥ずかしそうに、瞳がうろうろする。

「な、なんか…苦しく、て…」

そう言う先輩は、ぴったりと閉じられた足を摺り合わせている。

「なんか…ヘン…」

なに、それ。
そんなことして。

カッと頭に血が上る。
先輩の足の間に手を伸ばし、思わず秘所へと指を這わす。
其処は既にぐっしょりと濡れていた。

こんなにしても、俺を拒むの？

人差し指でなぞるように撫で上げると艶やかな声が洩れた。
くちゅん、くちゅん、と音を立て、擦り上げる。

「あ…あ…」

先輩が掠れた声で喘ぐ。
この前、ここに触れた時は、少し強引に開かせようとしてしまった。
けれど、今、ほんの僅かずつではあるが、先輩の足が自ら開いていく。

「あっ…や…ん」

先輩の指先に力が入る。
切ない声が、零れてくる。

「前より、濡れてるね」

触れるたびに水音が大きくなる。
先輩の水色の下着は、一部分だけ色が濃くなっていた。

「もう少し、続けよう？」

こくり、と先輩の喉が動いた。