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忘れられる、キスを
第26章 無防備
翌朝。
ふっと目が覚めた。
隣には、すうすうと規則正しい寝息を立てる先輩がいた。
あどけない寝顔に、唇を寄せる。
毛布の隙間から見える白い胸元には、昨夜俺が付けた紅い痕。
愛おしくて、独占の証をなぞる。
「ん…」
瞼が震え、薄っすらと目が開く。
「星、くん…?」
「おはよう、先輩。よく眠れた?」
先輩は眠そうに目をこすり、それからはっとした顔をしてがばりと毛布を引き上げた。
「どうしたの」
俺の問いに、答えはない。
やがて、もぞもぞと鼻までを毛布からのぞかせた。
「あの、昨日…」
「イったあと、先輩、気絶しちゃったから、そのままベッドに上げた」
俺の言葉に先輩の顔がみるみる紅くなる。
「ご、ごめんなさ…私…」
私だけ、と言ってまた顔を紅くする。
こういうのを、墓穴を掘るって言うんだな。
「先輩のイった時の顔、すげー可愛かったし。寝顔もばっちり見たから、気にしなくていいよ」
「へ、変態…」
そう言って、また、毛布をかぶってしまう。
「また寝るの?寝るなら襲うよー?」
がばりと毛布を剥がし、馬乗りになる。
カーテンの隙間から差し込む光に透けて、先輩の髪の毛が茶色く見える。
不安げな瞳が俺を見上げる。
「そんな顔すると、キスしたくなる」
先輩と両手を絡め、唇を重ねた。
ふっと目が覚めた。
隣には、すうすうと規則正しい寝息を立てる先輩がいた。
あどけない寝顔に、唇を寄せる。
毛布の隙間から見える白い胸元には、昨夜俺が付けた紅い痕。
愛おしくて、独占の証をなぞる。
「ん…」
瞼が震え、薄っすらと目が開く。
「星、くん…?」
「おはよう、先輩。よく眠れた?」
先輩は眠そうに目をこすり、それからはっとした顔をしてがばりと毛布を引き上げた。
「どうしたの」
俺の問いに、答えはない。
やがて、もぞもぞと鼻までを毛布からのぞかせた。
「あの、昨日…」
「イったあと、先輩、気絶しちゃったから、そのままベッドに上げた」
俺の言葉に先輩の顔がみるみる紅くなる。
「ご、ごめんなさ…私…」
私だけ、と言ってまた顔を紅くする。
こういうのを、墓穴を掘るって言うんだな。
「先輩のイった時の顔、すげー可愛かったし。寝顔もばっちり見たから、気にしなくていいよ」
「へ、変態…」
そう言って、また、毛布をかぶってしまう。
「また寝るの?寝るなら襲うよー?」
がばりと毛布を剥がし、馬乗りになる。
カーテンの隙間から差し込む光に透けて、先輩の髪の毛が茶色く見える。
不安げな瞳が俺を見上げる。
「そんな顔すると、キスしたくなる」
先輩と両手を絡め、唇を重ねた。