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忘れられる、キスを
第27章 不穏
「絵津子ちゃん、久しぶり!」
「ご無沙汰しています」

会社近くのレストランでは千代子さんが待ちかねていた。

「この前は紅茶、ありがとう。とっても美味しかったわ」
「気に入っていただけてよかったです」

早坂さんと同い年だという千代子さんだが、その見た目はまだ二十代といっても通用しそうなほど、可愛らしい。

「絵津子ちゃん、何だかすごく綺麗になったわね」
「え?」
「耕史さんが事あるごとに『深町が綺麗になった』って言うから、ちょっと妬けちゃったけど…」
「おい…その話は…」

早坂さんが気まずそうに言って、こちらを見る。
その横で千代子さんはにこにこしていて、私は恥ずかしくなって、俯いてしまった。

「耕史さんがそんなに言うなら、彼氏でも出来たんじゃないかしらって思っていたのだけど…」
「おい…千代子…」

すまなそうな顔でこちらを見ている早坂さん。
答えあぐねていると、ちょうど良いタイミングで食事が運ばれて来た。

「ここの日替わりランチ、オススメなの」

パンも、と千代子さんが勧めてくれる。
ふわりとオリーブオイルの香り。
メインで運ばれてきたチキンソテーもソースがツヤツヤして美味しそうだ。

「わ、美味しい…」

私の言葉に千代子さんは「でしょ?」とウインクをした。
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