この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられる、キスを
第27章 不穏
「ちょっと、煙草…」と言って早坂さんが席を立つ。
外に出る早坂さんの背中を確認して、千代子さんがいたずらっぽい目でこちらをみた。
内緒話をするように、私の方に身体を寄せる。

「で、彼氏は出来たの?」
「……はい」

頷いてから、顔が紅くなっていくのを感じた。
おめでとう、と千代子さんがにこにこしながら祝福してくれる。

「相手の方って、前に話していた、先輩?」

周りの友人には気恥ずかしくて、恋愛相談が出来ずにいたが、千代子さんには倉田先輩のことを話していた。
話す度に、本当の姉のように、親身になって私のどうしようもない話を聞いていてくれたのだ。

「いえ…先輩には、振られてしまいました」
「あら……じゃあ、会社の方?」
「え…っと……後輩、なんです」

年下?何で付き合うことになったの?と千代子さんが楽しそうに先を促す。

「私が落ち込んでいるときに、ずっと側に居てくれて…元気づけてくれて…」

経緯を思い出そうとすると、星くんとのキスや指の感触も一緒に思い出されて、ますます恥ずかしくなってしまう。

「へえー…その後輩くん、きっと、絵津子ちゃんのことすごく好きなのね」

千代子さんが優しく微笑んだ。

/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ