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忘れられる、キスを
第35章 買い物
それから二日後、私たちはロマンスカーにのり、とある温泉地を目指していた。
昼過ぎに宿に着くと、部屋に案内してくれた仲居さんが早速お風呂や夕食、近隣施設の説明をしてくれた。
「先輩、やっぱりそのスカートいいね。あとで海岸の方行ってみる?」
宿のすぐ裏手には海岸が広がっていた。
遊泳は出来ないそうだが、散策路が整備されていて、うまくいけば、夕日も見られるそうだ。
「でも、お風呂が先かなー。まだ日の入りまで結構時間あるし」
星くんが浴衣とバスタオルを渡してくれる。
「一緒に、入ろう?」
「だ、だめ、それは…」
恥ずかしいから、という私の言葉を押しとどめるように、唇が重ねられる。
身体から力が抜けてしまう、蕩けたキス。
「先入って。後から入るから」
ちゅ、と耳を吸われる。
きゅんと身体が疼いてしまう。
そのまま脱衣所に追いやられてしまったので、仕方なく入ることにした。
カラリと引戸を開けると、開けた空間が広がっていた。
温かな温泉のいい匂いがする。
爽やかな風が、肌に心地よい。
身体を流し、湯船に肩までつかったところで、戸の外から声がした。
「先輩、入るよー?」
返事も待たず、星くんがやってくる。
私は思わず後ろを向いてしまった。
昼過ぎに宿に着くと、部屋に案内してくれた仲居さんが早速お風呂や夕食、近隣施設の説明をしてくれた。
「先輩、やっぱりそのスカートいいね。あとで海岸の方行ってみる?」
宿のすぐ裏手には海岸が広がっていた。
遊泳は出来ないそうだが、散策路が整備されていて、うまくいけば、夕日も見られるそうだ。
「でも、お風呂が先かなー。まだ日の入りまで結構時間あるし」
星くんが浴衣とバスタオルを渡してくれる。
「一緒に、入ろう?」
「だ、だめ、それは…」
恥ずかしいから、という私の言葉を押しとどめるように、唇が重ねられる。
身体から力が抜けてしまう、蕩けたキス。
「先入って。後から入るから」
ちゅ、と耳を吸われる。
きゅんと身体が疼いてしまう。
そのまま脱衣所に追いやられてしまったので、仕方なく入ることにした。
カラリと引戸を開けると、開けた空間が広がっていた。
温かな温泉のいい匂いがする。
爽やかな風が、肌に心地よい。
身体を流し、湯船に肩までつかったところで、戸の外から声がした。
「先輩、入るよー?」
返事も待たず、星くんがやってくる。
私は思わず後ろを向いてしまった。