この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられる、キスを
第36章 温泉旅行
部屋に戻ると早速夕食になった。
近海で獲れる海の幸がふんだんに使われた豪華なメニューだ。
「食べられそう?」
「うん、すごいね、どれも美味しそう」
先輩は普段より、ゆっくり食事をしていた。
それでも、料理のほとんどがなくなっていた。
少しだけ、といって頼んだ冷酒も美味しく、そのせいもあってか、先輩はなんとなく、ご機嫌だった。
「美味しかったね」
「ん、全部食べられたんだ。食欲戻った?」
「そうかも」
ほんのり酔いの回った先輩が、ふわりと笑う。
その表情はなんとも言えない可愛さで、思わず唇を重ねようとした。
「失礼いたします、お客様、片付けに参りました」
その声に、先輩が、ぱっと離れる。
あーあ、良いところだったのに。
てきぱきと食器を片付け、布団を敷いている仲居さんたちを恨めしく思う。
失礼いたしました、と言って仲居さんが出て行ったのを確認して、先輩を抱き寄せる。
そのまま、布団の上に倒れこんだ。
「ほ、星くん、スカート、皺になっちゃう…」
「じゃあ、脱ごうか」
ふるふると首を横に振る。
こんな仕草も、いちいち可愛らしい。
恥ずかしがる先輩に構わず、白いブラウスのボタンを外す。
「思ったとおり、似合ってる」
「や…そ、そんな…見ない、で」
俺の視界から逃れるように先輩が身体を捩った。
近海で獲れる海の幸がふんだんに使われた豪華なメニューだ。
「食べられそう?」
「うん、すごいね、どれも美味しそう」
先輩は普段より、ゆっくり食事をしていた。
それでも、料理のほとんどがなくなっていた。
少しだけ、といって頼んだ冷酒も美味しく、そのせいもあってか、先輩はなんとなく、ご機嫌だった。
「美味しかったね」
「ん、全部食べられたんだ。食欲戻った?」
「そうかも」
ほんのり酔いの回った先輩が、ふわりと笑う。
その表情はなんとも言えない可愛さで、思わず唇を重ねようとした。
「失礼いたします、お客様、片付けに参りました」
その声に、先輩が、ぱっと離れる。
あーあ、良いところだったのに。
てきぱきと食器を片付け、布団を敷いている仲居さんたちを恨めしく思う。
失礼いたしました、と言って仲居さんが出て行ったのを確認して、先輩を抱き寄せる。
そのまま、布団の上に倒れこんだ。
「ほ、星くん、スカート、皺になっちゃう…」
「じゃあ、脱ごうか」
ふるふると首を横に振る。
こんな仕草も、いちいち可愛らしい。
恥ずかしがる先輩に構わず、白いブラウスのボタンを外す。
「思ったとおり、似合ってる」
「や…そ、そんな…見ない、で」
俺の視界から逃れるように先輩が身体を捩った。