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忘れられる、キスを
第37章 露天風呂
「ひゃ…や…」
「やめる?」
「や、やめ…ない……」

恥ずかしくて、けれども、やめて欲しくなくて。
星くんに触れられるたびに、どうしていいのか分からなくなる。

星くんの手は身体中を撫で回しながら、徐々に下へ、下へと降りてくる。
秘芽を下着越しに擦り上げられ、きゅん、と身体が疼く。

「さっきより、濡れてる」
「い、言わないで…」

くち、くち、っと卑猥な音が立つ。
もどかしさに、自然と足が開いてしまう。

星くんが、そっと下着に手をかけ、するりとおろした。

「先輩……すごい、ここ…」

星くんの指が秘所へと当てがわれ、そのままつぷりと中へと入り込もうとした。
途端に、あの忌まわしい記憶とひりつくような痛みがぶり返してくる。

「あ…いた、い…」
「痛い?」
「いた…や…痛い…痛いの…」

痛くないのに。
こんなはずじゃ、なかったのに。

知らずに涙が溢れる。
痛い、と泣き出して止まらない私を、星くんはそっと抱きしめた。

一体いつまでこんな状態が続くのだろう。
今度こそ、ちゃんと、星くんを受け入れられると思ったのに。

星くん、呆れてるよね。
こんな女、嫌だよね。

「ごめんね、痛い思いさせて」

違うよ。
違う。
星くんのせいじゃ、ない。

優しく頭を撫でられ、私の心は罪悪感でいっぱいになった。
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