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忘れられる、キスを
第41章 文化祭
間もなくして、ザアザアとシャワーの音が聞こえてきた。
そっと脱衣所に入り、洗濯カゴの上に乗せられたジャケットとズボンをハンガーにかけ、消臭スプレーを吹き付けた。

ついでにさっき抱きしめられたせいで煙草の臭いが移ってしまったパジャマを着替えていたところで、勢いよく浴室のドアが開いた。

「きゃっ…」
「あれ、もしかして、一緒に入りたかった?」

びしょ濡れの手を伸ばしてきたので、慌ててバスタオルを押し付ける。

「か、風邪ひくから、は、早く、拭いて…!」
「ちぇ、拭いてくれないのか」

ぶつくさいう星くんを置いて部屋へ戻る。
すぐに身体を拭いて着替えた星くんもやってきた。

「髪、乾かさないと」

やって、とドライヤーを渡される。

「な…甘えないの」
「やだ、乾かして」

結局、強情な星くんに根負けしてしまった。

「人に髪乾かしてもらうの、気持ちいいな」

ふふ、とご機嫌な声を出す。
星くんの短い髪はほんの数分で乾いてしまった。

「ありがとう」

ドライヤーをしまうと星くんが再びぎゅうっと抱きついてきた。
温かい、大きな身体に包まれる。
煙草の臭いはもうしない。

「……手洗って、うがいして、シャワーすれば、イイっていったよね?」

返事を待たずに、唇が重ねられる。
ほんのり、日本酒の味がした。
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