この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられる、キスを
第43章 すれ違い
「先輩だけでいいんだ…いらないんだ、他は」
スカートを強引に脱がされ、下着に手をかけられる。
悲しさと恐怖に、ぎゅっと目を瞑った。
「誰かのものになる前に、俺のにするから」
薄い茂りがかき分けられ、その奥に指先が沈む。
潤いの足りない其処への行為は、あのひりつくような痛みを思い起こさせた。
「いっ…痛…ほし、く……や…」
星くんはいつも、私の心と身体の準備が整うまで、待つ、と言ってくれていた。
それなのに、こんな、無理矢理。
悲しさに涙があふれる。
星くんをもうこれ以上、拒否したくなかった。
けれども、その激しくぶつけられる想いを、受け止めることが出来ない。
星くんの冷たい指先が、私の中に入り込み、無遠慮に掻き回されていく。
痛くて、苦しくて、怖くて、涙が止まらない。
「やめ…て…っ」
ぎゅっと背中を掴む。
拒みたくない。
嫌いになりたくない。
それでも、これ以上は受け入れられなくて、トン、と震える手で、背中を叩いた。
星くんは、その約束の合図にピクリと動きを止めた。
ゆっくりと、私の身体から唇を離す。
ずるり、と足の間から指が抜けた。
「やっぱり、俺じゃ、だめ、なんだ」
私を見下ろす瞳には、悲しみの色が浮かんでいた。
何か言わなくちゃ、と口をひらいてみても、何も言葉が出てこなかった。
スカートを強引に脱がされ、下着に手をかけられる。
悲しさと恐怖に、ぎゅっと目を瞑った。
「誰かのものになる前に、俺のにするから」
薄い茂りがかき分けられ、その奥に指先が沈む。
潤いの足りない其処への行為は、あのひりつくような痛みを思い起こさせた。
「いっ…痛…ほし、く……や…」
星くんはいつも、私の心と身体の準備が整うまで、待つ、と言ってくれていた。
それなのに、こんな、無理矢理。
悲しさに涙があふれる。
星くんをもうこれ以上、拒否したくなかった。
けれども、その激しくぶつけられる想いを、受け止めることが出来ない。
星くんの冷たい指先が、私の中に入り込み、無遠慮に掻き回されていく。
痛くて、苦しくて、怖くて、涙が止まらない。
「やめ…て…っ」
ぎゅっと背中を掴む。
拒みたくない。
嫌いになりたくない。
それでも、これ以上は受け入れられなくて、トン、と震える手で、背中を叩いた。
星くんは、その約束の合図にピクリと動きを止めた。
ゆっくりと、私の身体から唇を離す。
ずるり、と足の間から指が抜けた。
「やっぱり、俺じゃ、だめ、なんだ」
私を見下ろす瞳には、悲しみの色が浮かんでいた。
何か言わなくちゃ、と口をひらいてみても、何も言葉が出てこなかった。