この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
忘れられる、キスを
第5章 優しさ
次に目を覚ました時には、七時を過ぎていた。
幸い、土曜日なので仕事はない。
一晩中、離してくれなかった彼の腕からそっと抜け出る。

昨日着ていたワンピースはきちんとハンガーで吊るされ、下着類はネットに入れられ、しっかり乾燥機にかけられていた。

脱衣所の扉をそっと閉め、着替えようとして、はたと気付く。
身体中に、たくさんの紅い痕。
星くんの、だ。
そう思った途端に、顔が熱くなる。

いい歳して…とは思うが、私は処女だ。
小中高と男の子の友達すらいなかった。
大学に入ってからは、倉田先輩ばかりが関心の対象だったので、付き合うのはもちろん、セックスなんて終ぞ経験しないまま、ここまで来てしまった。

それが一晩でこんなことになるとは。

昨日の夜を思い出し、また顔が熱くなる。
星くんの指の感覚が残っているようで、私はこっそりシャワーを浴びた。
さっと身体を流し、手早く着替えを済ませ、髪を整える。
化粧は……いいか。

鏡の前で身支度を整えていると、

「え、えっちゃん先輩…?!」

星くんの叫び声がした。
慌てて脱衣所を出る。

「お、おはよ…」

キッチンスペースから顔を出すと、ほっとしたような、気の抜けたような表情の星くんと目があった。



/507ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ