この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられる、キスを
第46章 邪魔
「バンド…一緒にやってたこ、でしょ?文化祭で…」
「あー…うん、まあ…」
「可愛い子だね」
相変わらず顔は熱で火照り、眠そうな様子で先輩が言う。
なんとなく、嫌な感じ。
この前と、逆。
「別に…ただの同級生だし…」
確かに崎本は目鼻立ちもはっきりしていて異性の目をひく容姿だ。
だからと言って、俺が彼女に特別な気持ちを抱いたりすることなど、ない。
「私…パジャマだし…髪くしゃくしゃだし……化粧もしてないし…」
先輩が小さな声で呟く。
「いっつも…星くんに迷惑かけてばっかりだし…」
「そんなことないよ」
少し絡まった毛先を手櫛で梳く。
柔らかい先輩の髪がさらさらと流れた。
「む……胸も…小さいし…」
先輩が顔を真っ赤にしてうつむいた。
「小さくても、柔らかくて感度もいい、って俺言わなかったっけ?」
「ひゃ…」
パジャマの上からそっと手を這わせると、怯えたように身をよじられた。
自分でその話題にしたくせに、すぐに怖気づくなんて、この人は何を考えているんだろう。
「ご、ごめ…」
「ん、俺が悪かった、今のは」
「ね、寝る…ね?」
布団に潜り込もうとするので、買ってきたスポーツ飲料のペットボトルを渡す。
「水分、とってから、ね?」
「ん…」
ありがとう、と薄い唇が動いた。
「あー…うん、まあ…」
「可愛い子だね」
相変わらず顔は熱で火照り、眠そうな様子で先輩が言う。
なんとなく、嫌な感じ。
この前と、逆。
「別に…ただの同級生だし…」
確かに崎本は目鼻立ちもはっきりしていて異性の目をひく容姿だ。
だからと言って、俺が彼女に特別な気持ちを抱いたりすることなど、ない。
「私…パジャマだし…髪くしゃくしゃだし……化粧もしてないし…」
先輩が小さな声で呟く。
「いっつも…星くんに迷惑かけてばっかりだし…」
「そんなことないよ」
少し絡まった毛先を手櫛で梳く。
柔らかい先輩の髪がさらさらと流れた。
「む……胸も…小さいし…」
先輩が顔を真っ赤にしてうつむいた。
「小さくても、柔らかくて感度もいい、って俺言わなかったっけ?」
「ひゃ…」
パジャマの上からそっと手を這わせると、怯えたように身をよじられた。
自分でその話題にしたくせに、すぐに怖気づくなんて、この人は何を考えているんだろう。
「ご、ごめ…」
「ん、俺が悪かった、今のは」
「ね、寝る…ね?」
布団に潜り込もうとするので、買ってきたスポーツ飲料のペットボトルを渡す。
「水分、とってから、ね?」
「ん…」
ありがとう、と薄い唇が動いた。