この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れられる、キスを
第46章 邪魔
「…脅かすなよ」
「リュウがぼんやりしてたんでしょ?」
崎本は腕を組み、せっかく楽譜届けてあげたのに、と不満げな声をもらした。
「ね、あの人、文化祭の時に来てた彼女でしょ?いつから付き合ってるの?」
「別に…お前には関係ないだろ」
「いいじゃん、気になるの!先輩って、ゼミ?サークル?」
俺が答えを濁しても、崎本は一歩も引かない。
それに、先輩を「恋人」だと他人にはっきり言うのは躊躇われた。
先輩に、それを否定されたら…と思うと、なんとなく言葉にするのが怖い。
「タイプ、今までと全然違うね」
「タイプ?」
「今までリュウの彼女ってなんだかんだ巨乳だったじゃん?この前の人はそーでもないって感じだったから…」
ほんの僅かな間にそんなところまでチェックしていたとは。
女とは恐ろしい生き物だ…
そう言えば、えっちゃん先輩も似たようなこと言ってたな…
「巨乳好きとかじゃないけど」
「そうなの?じゃ、何がいいの?」
「な、何って…なんでお前にそんなこと…」
教えてくれたっていいじゃん、ケチ、と拗ねたような表情をする。
「俺、練習するから…もうあっちいけって…」
「……聴いてても、いい?」
「いいけど、邪魔すんなよ?」
はーい、と崎本は気のない返事をした。
「リュウがぼんやりしてたんでしょ?」
崎本は腕を組み、せっかく楽譜届けてあげたのに、と不満げな声をもらした。
「ね、あの人、文化祭の時に来てた彼女でしょ?いつから付き合ってるの?」
「別に…お前には関係ないだろ」
「いいじゃん、気になるの!先輩って、ゼミ?サークル?」
俺が答えを濁しても、崎本は一歩も引かない。
それに、先輩を「恋人」だと他人にはっきり言うのは躊躇われた。
先輩に、それを否定されたら…と思うと、なんとなく言葉にするのが怖い。
「タイプ、今までと全然違うね」
「タイプ?」
「今までリュウの彼女ってなんだかんだ巨乳だったじゃん?この前の人はそーでもないって感じだったから…」
ほんの僅かな間にそんなところまでチェックしていたとは。
女とは恐ろしい生き物だ…
そう言えば、えっちゃん先輩も似たようなこと言ってたな…
「巨乳好きとかじゃないけど」
「そうなの?じゃ、何がいいの?」
「な、何って…なんでお前にそんなこと…」
教えてくれたっていいじゃん、ケチ、と拗ねたような表情をする。
「俺、練習するから…もうあっちいけって…」
「……聴いてても、いい?」
「いいけど、邪魔すんなよ?」
はーい、と崎本は気のない返事をした。