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忘れられる、キスを
第50章 献呈
「……ほんとは、他の人の方、向いて欲しくない…いっぱい抱き締めて欲しい、し、いっぱい、き、キス、して欲しい…ずっと……ずっと、側に…」

側にいて、と涙声で言った。

「…そんなこと言って、どうなっても知らないからね」

くっと顎を掴み、唇を合わせた。
引っ込みそうになる舌を捕らえ、長く、深いキスを繰り返す。
先輩のコートを脱がせ、そのままもう一度ベッドへと沈み込んだ。

首筋から鎖骨の方へ、キスを落とす。
ぷち、ぷち、とカーディガンのボタンを一つずつ外すと、肉付きの薄い胸元が露わになった。
紅く印を付けながら、白いキャミソールの下へと手を入れる。

「…あ、星、く……」

指先が柔らかな膨らみに触れた。

「ん……っ」
「…嫌だったら、言って」

止められるかは分からないけど。

「…や、じゃない……わ、たし…星くんと、ちゃんと…」

きゅっとシャツが掴まれる。
カーディガンも脱がせ、キャミソールとブラもずらし、細やかな膨らみに口付けた。

「や、っあ…!」
「相変わらず感度いいね」

ツンと硬くなった尖端に舌を絡める。
肌を直に重ねたくて、俺もネクタイを取り、シャツを脱ぎ捨てた。

黒のタイツに包まれた脹脛から、膝下丈のふわりとしたスカートの中へと手を滑らせる。
柔らかな丸みを帯びた尻へと手を伸ばすと、先輩の身体が少し強張るのを感じた。
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