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忘れられる、キスを
第50章 献呈
「これ、イイの?」

聞きながら、浅いところで抽送を繰り返す。
溢れた蜜が卑猥な水音を立てる。

「んっ…ん……は…」
「声、我慢しないで」

少しずつ、奥へと沈めていく。
一糸纏わぬ姿で乱れる先輩の姿に、俺はもう、堪えることが出来なかった。
再び覆いかぶさり、唇を重ねる。

「…あ、ほし、く……」
「ごめん、我慢、出来ない…」

すっかり勃ち上がった自身は、ズボン越しでもその存在を主張してくる。

「…いい?」
「………ん」

ベルトを外し、下着越しにその存在を知らしめる。
柔らかな太腿に擦り付けると、ぴくんと先輩の身体が反応した。

「もし、無理なら、ちゃんと言って?」

大切にしたい。
先輩の身体も、心も。

「ん…ありがと…」

小さく笑う先輩に、またキスをする。
何度も、何度も、その感触を確かめるように、繰り返す。

「ちょっと待ってて…」

枕元にある小さなパッケージに手を伸ばす。
手早く装着して、今度はその薄いゴム越しに先輩に擦り付けた。

「……ほし、くん」
「大丈夫。怖くないから…」

怯えを隠せない様子の先輩に声をかける。
額に口付けを、ひとつ。
焦らず、慎重に。

「…っい………んっ!」

先輩が声を詰める。
ぽろぽろとまた涙が零れた。
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