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忘れられる、キスを
第50章 献呈
「ん…入っ、た」

先輩の呼吸が荒い。
必死で俺を受け入れようとしてくれているのが痛いほど伝わる。

「痛い…?」
「…ん、へ……き…」

それでも俺の腕を掴む指先にはかなり力が入っている。

「ゆっくり呼吸して、身体の力抜いて?」

体勢はキツいが、そのまま覆いかぶさるように抱き締める。
じっと、動かずに、頭を撫でる。
徐々に先輩の呼吸が落ち着いてきた。
ゆっくりと上下する艶かしい二つの膨らみに手を伸ばす。

「…あっ、ん……」

指先と舌先、二つの刺激に尻がぴくぴくと反応する。
ツンとした尖端に柔く歯を立てると、抑えきれない嬌声が零れた。

「…動く、よ?」

最初はゆっくり、ほんの少しだけ動いてみる。
そして、段々と動く距離を長くする。

「んっ、あ……あっ…い……っ」
「…辛い?やめる?」

ふるふると首を横に振る。

「…やめ、ないで……」

ゆっくりとした抽送を何度も繰り返す。
擦れ合うたびに、卑猥な水音が響いた。
少し狭い、けれども温かな先輩の中の感触は今まで感じたことのないほど心地よかった。

「あっ…ん……ん、ん…!」
「せんぱ…ん、イき、そ……?」

先輩の爪が背中に食い込む。

「…っあ、ほし…く……っあ、あっ…!」

ガクガクと先輩の華奢な身体が大きく痙攣した。
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