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忘れられる、キスを
第51章 酔っ払い
「ほ、星く…ん…」
「大丈夫、怖くないから」

快楽に飲み込まれそうになる不安からか、ぎゅうっと俺の左腕を掴む。
もう一度、大丈夫、と頭を撫でた。

「力、抜いて?俺に任せて、大丈夫だから」
「ん……星、くん…」

キス、と薄い唇が動いた。

「して欲しいの?」
「ん、キス、して…?」

要求通り、唇を重ねる。
最初は浅く、だんだん深く。

「キス、本当に好きだね?めっちゃ、中締まる…」
「……星くんの、キス…き、気持ち良く、て…」

うっわ。
何言ってるの。
アルコールの力なのかな…
それとも、伊東さんのカクテルは催淫剤でも入ってるのか…?

「先輩」
「ん…?」
「もうそろそろ、限界、なんだけど?」

俺の言葉にぱっと、顔を紅くする。
散々、全裸晒しておいて、この反応。
……堪らない。

「…煽らないでってば」
「へ、あ…っ、あ…!」

先輩が好きな処を突き上げる。
擦れる度にじゅぷり、じゅぷりと卑猥な水音が立つ。

「あ、あっ!星、く…や、あっ……ああ…っ!」
「先、ぱ……っう…」

先輩が、ガクガクと身体を痙攣させるのとほぼ同時に、俺も自身の欲を先輩の中へと放った。
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