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忘れられる、キスを
第52章 DVD
「きゃ、星くん…!」

俺の首に縋り付く先輩をベッドの上に下ろす。
バスタオル一枚だけの姿は下着姿ともまた違った艶っぽさを醸し出している。
風呂上がりの上気した肌も相まって、俺の身体が一気に反応する。

…いやー…若いな…

「ね、これ、先輩に使ってみたかったんだ」
「な、なに…?」

俺はベッドの下から取り出したそれを先輩の頬に押し付けた。

「ローター、ね。さっきのDVDでも似たようなの使ってたでしょ?」

途端に先輩の顔が真っ赤になる。
映像を思い出したのかもしれない。

「痛…い?」
「痛くないよ」

カチリとスイッチを入れると、ウィーン…と低いモーター音が鳴った。
その振動に、ん…と先輩が声を漏らす。

「痛い?」

その問いに小さく首を振った。
ゆっくり、鎖骨から胸へとローターを滑らせる。

「…っ!あ…あ…」
「気持ちイイでしょ?」

必死に口を抑え、声を殺している。

「手、邪魔だね」
「へ、…や、やだ…っ!」

先輩の両手首を近くにあったタオルで縛る。
これで口は押さえられない。

「ほ、星くん…!これ、や…取って…っ」
「ダメ。先輩の声、聞きたい」

バスタオル越しに胸の尖端を探り、ローターの先を当てた。

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